木造住宅が人気の日本!在来工法と2×4工法の家って何が違うの?

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日本国内で戸建て住宅を建てる場合、多くの方が木造住宅を望むというのは現在でも変わっていないようです。近年では、木造以外にも「非木造住宅(鉄筋、鉄骨、コンクリート造りのもの)」による建築様式が確立されていますし、建物の強度などだけで考えれば非木造住宅の方が有利に働きます。しかし、2019年に行われた内閣府の調査でも、今後家を建てるのであれば「木造住宅を望む」という回答が7割を超えています。

今後、住宅を建てたり買ったりする場合、どのような住宅を選びたいと思うか聞いたところ、「木造住宅(昔から日本にある在来工法のもの)」と答えた者の割合が47.6%、「木造住宅(ツーバイフォー工法など在来工法以外のもの)」と答えた者の割合が26.0%、「非木造住宅(鉄筋、鉄骨、コンクリート造りのもの)」と答えた者の割合が23.7%となっている。
引用:内閣府世論調査

このように、非常に根強い人気のある木造住宅なのですが、木造住宅を建てる場合でも、『軸組工法(在来工法)』や『枠組壁工法(2×4工法)』など、建築様式の違いが存在します。一般の方からすれば、「結局、木材を組み合わせて作る家だし、どっちでも同じじゃないの?」と考えてしまうかもしれませんが、実はどちらの工法で家を建てるのかによって得られるメリットとデメリットが異なるのです。
上述した内閣府の調査では、半数近くの人が在来工法で家を建てたいと回答していますが、2×4工法との違いをきちんと理解したうえで、在来工法を選びたいと思っている人が意外に少ないと思います。そこでこの記事では、現在日本国内で建てられている木造住宅の代表的な2つの工法について、それぞれの特徴と、メリット・デメリットをご紹介していきたいと思います。

軸組工法(在来工法)の特徴

引用:公益財団法人日本住宅・木材技術センター公式サイトより

日本の戸建て住宅では、木造住宅が最も多い造りとなります。そしてその中でも、在来工法と呼ばれる『軸組工法』と欧米諸国で発達した『枠組壁工法(2×4工法)』の二つが代表的な工法となっています。

在来工法は、日本に昔からあった伝統工法を簡略化・発展させたと言われるもので、日本で昔から採用されてきた、基礎の上に土台を回しその上に建てた柱と梁を組み合わせて骨組みを造るという方法になっています。こういった工法が日本で古くから採用されている理由は、以下の2つの点が大きいと言われています。

  • 日本の気候や環境の中では、太く育つ木が比較的少ないため、木材を節約する必要があった
  • 日本は高温多湿な気候ですので、家はそれに合わせて窓や部屋の仕切りを大きく開け、通気性を保つ必要があった

在来工法と呼ばれる『軸組工法』は、上記のような日本特有の環境に対応するために住まれ、さらに改良され続けた工法となるのです。それでは、後述する2×4工法と比較した場合のメリット・デメリットとはどのようなことが考えられるのでしょうか?以下で見ていきましょう。

在来工法のメリット

それでは、日本国内で古くから受け継がれている在来工法で家を建てることのメリットからご紹介していきましょう。在来工法には、以下のようなメリットが存在します。

  • 日本の気候に最適な、通気性の良い家が実現
    上述したように、在来工法は、高温多湿な日本の気候に最適な家を実現するために開発・進化してきた工法です。後述する2×4工法では、大きな開口部を造ることは難しいですが、柱と梁からなる在来工法であれば大きい開口部を実現できます。したがって、窓を大きくとる、開放感のある間取りを実現するなど、通気性の良い住宅を実現し、カビやダニの発生を抑える事ができるというメリットが得られます。
  • 後々のリフォームの自由度が高い
    後述する2×4工法は、壁を構造として使用します。したがって、壁を取り払うなどと言ったリフォームへの対応は難しいです。一方、在来工法は、柱と梁を主構造として組み立てていますので、壁を取り払うことなども可能で、大きな開口部や開放感のある間取りにリフォームできるなど、自由度の高い設計が魅力です。
  • 対応可能な業者や職人が多い
    在来工法は、日本国内で古くから採用されてきた伝統的な工法ですので、在来工法を取り扱える業者や職人が多いという点がメリットです。2×4工法は、対応可能な業者が限定されてしまうのですが、在来工法であれば、ほぼすべての業者が対応できるため、選択肢の幅が非常に広くなります。例えば、リフォームや修繕が必要になった時でも、新築時にお願いした工務店とは別の業者に依頼するなんてことも可能で、予算などに応じて幅広い業者の中から選べるという点は非常に大きいと思います。

在来工法のデメリット

在来工法のデメリット面もいくつかご紹介しておきましょう。在来工法が、どのような工法と比較しても優れているというのであれば、わざわざ2×4工法などが輸入されることなどありませんし、在来工法にもいくつかのデメリットは存在します。

  • 品質にばらつきがある
    2×4工法は、工場などで加工された部材を現場で組み上げていくという工法になります。一方、在来工法は、その場で職人が加工しながら家を組み上げていくという工法になります。つまり、工場での大量生産で、品質が一定に保たれている2×4工法とは異なり、職人の腕に家の品質が大きく左右されてしまうのです。腕の良い職人に出会えれば、満足のいく家ができますが、そうでない場合、品質が悪くなってしまう恐れがあります。要は、家の品質が安定しない…という点がデメリットです。
  • 工期が長くなりがち
    上述したように、在来工法は、その場で建材を加工しながら組み上げるという工法ですので、既に加工されたものが届き、それを組み上げる工法と比較すれば、家が仕上がるまでの工期が長くなってしまいます。ただし、この部分に関しては、最初の打ち合わせの段階で工期の説明がされるわけですので、そこまで大きなデメリットとまでは言えません。なお、2×4工法と比較した場合、工期が長くなる、家自体の自由度が高くなることから現場での加工が多くなる場合があるといった理由で、建築コストが高くなる点はデメリットと言えるでしょう。
  • 通気性が良い=断熱性に劣る
    一昔前までの在来工法の家は、通気性が高いことからカビやダニ対策には非常に有効という反面、空調の効きが悪く「夏は暑く、冬は寒い家」と言った住空間になりがちという点が大きなデメリットでした。しかし、高断熱の家が求められる現在では、断熱材や窓の工夫によって、在来工法でも高気密・高断熱の家づくりが可能になっています。この辺りは、職人の腕も関係しますので、家を建てる時の打ち合わせ時に、きちんと断熱性の要望もしておきましょう。

枠組壁工法(2×4工法)

引用:公益財団法人日本住宅・木材技術センター公式サイトより

『枠組壁工法』は、「ツーバイフォー(2×4)」などという呼び名で日本国内でも定着しています。冒頭でご紹介した内閣府の調査でも、1/4の方は2×4工法で家を建てたいと答えていましたね。

この工法は、北米で生まれた工法となり、既定のサイズに加工された木材で作った枠でパネルを組み上げていくというものとなりまます。特徴としては、パネルで組み上げられた壁全体が柱の役割を果たすので、在来工法のような柱がないという点です。

日本国内で「ツーバイフォー(2×4)」という名称が定着しているのは、パネルを組み上げていく規定サイズが「2×4インチ」となっているということが理由です。なお、この規定サイズには複数のサイズがあり、2×4以外にも「2×6(ツーバイシックス)」などが存在します。
それでは、在来工法と比較した場合の、2×4工法のメリット・デメリットをご紹介していきましょう。

2×4工法のメリット

それでは、『枠組壁工法(2×4工法)』のメリットをご紹介します。日本の気候に合わせて進化してきた在来工法がある中でも、それなりに支持されている2×4工法ですので、在来工法と比較しても優れている部分があるということですね。

  • 品質が安定している
    2×4工法で建てられた家は、一定以上の品質を安定的にもっているという点がメリットです。在来工法は、職人の腕に家の仕上がりが左右されてしまうという部分があるのですが、2×4工法の場合は、工場で製造された部材を組み合わせて家を造っていきます。したがって、部材の品質が安定している、技術面による仕上がりのばらつきが少ないなどという理由から、一定以上の品質を持った家が必ずできます。
  • 自然災害に強い
    2×4工法の家は、パネルを組み立てて作る家ですので、6面で支える一体構造となります。この構造は、飛行機や新幹線などでも採用されている構造で、耐震性や強度に優れていると言われているのです。もちろん、在来工法が、耐震性に劣っているというわけではなく、そもそも日本で家を建てる場合、厳しい耐震基準をクリアしなければならないので、在来工法も十分な強度を持っています。あくまでも、2×4工法がさらに強度に優れているというだけです。
  • 工期が短い
    2×4工法は、その場で部材を加工する必要などなく、適切に組み上げていけば家が出来上がるという工法です。したがって、在来工法と比較すれば、家が仕上がるまでの工期が短くなるというメリットが得られます。

2×4工法のデメリット

それでは最後に、2×4工法のデメリット面もご紹介しておきましょう。

  • 依頼できる業者が限られる
    2×4工法は、この工法で建てている住宅会社が限られていることから、選択肢が少なくなるという点が大きなデメリットです。現在、2×4工法を採用している業者となると、大手建築会社やハウスメーカーになります。中小規模の工務店単位になると、2×4工法に対応できる工務店が少なく、基本的に在来工法になると考えましょう。これは、新築時は当然として、将来的なリフォームでも、2×4工法に対応できる業者を探さなければいけないことになるので、かなり困ってしまうポイントです。
  • リフォーム時の制約が多い
    2×4工法は、壁で建物を支える構造ですので、ライフスタイルの変化などからリフォームを考えたとしても、間取りの大幅な変更や大きな開口を設置するなどと言った希望が叶えられない可能性が高いです。要は、壁自体が構造ですので、開口部を作る、壁を取り払うなどと言ったリフォームをすると、家そのものの耐久性が低下してしまう訳です。したがって、2×4工法の場合、新築時・リフォーム時ともに、間取りの自由度は低いという点が大きなデメリットになります。
  • 結露対策が重要になる
    2×4工法は、高気密・高断熱を実現するというメリットがある反面、結露しやすくなってしまう…という点がデメリットです。在来工法でも、断熱性を高めれば結露対策を考えますが、そもそも通気性が高い工法ですので、対策も容易です。2×4工法の場合、もともとの作りが通気性よりも高気密に重点を置いているため、しっかりとその対策を考えなければ、結露で家の劣化を招いてしまう恐れがあります。

まとめ

今回は、日本国内で家を建てる際の代表的な2つの工法について、その特徴やメリット・デメリットについて解説してきました。冒頭でご紹介したように、日本国内では7割以上の方が、現在でも「家を建てるなら木造が良い」と考えているようです。ただし、木造住宅を建てる際でも、どのような工法で家を建てるのかによって、得られるメリットはかなり違ってきてしまう訳です。

在来工法は、古くから日本国内で採用されている伝統的な工法で、気候や人々のライフスタイルの変化に合わせて進化していっていると言われています。実際に、高温多湿な気候の日本では、高気密・高断熱のことだけを考えるのではだめで、通風性をきちんと持たせるなどの結露対策も非常に重要なのです。というのも、木造住宅にとって最も恐ろしいシロアリは、湿度の高い場所や水を含んだ木材が大好物ですので、結露対策が不十分になってしまうと、知らないうちに家が食べられていた…なんてことになりかねません。

なお、在来工法による家づくりは、施工会社の技術力が非常に重要で、どれだけ家を建ててきたのか…という経験がものを言います。現場で、お客様の要望に合わせて部材の加工が必要になるので、それを可能とする熟練の腕が職人に必要なのです。
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