注文住宅新築でありがちな失敗とは?新築購入を後悔しないためにおさえておくべきポイント【設備編】

前回、注文住宅を建てる際にありがちな『間取り』に関する失敗事例をご紹介しました。注文住宅を建てる時には、『憧れ』を優先してしまい、実際に住んでみた時のことを具体的にイメージできず、間取りを考えすぎてしまう方が多く、生活を進めてみると、さまざまな面で不便を感じてしまう…なんてことも少なくないのです。

そして、家を建てる時に注意しておきたいもう一つのポイントとして、日常生活を手助けしてくれる設備面に関するポイントです。近年では、本当にさまざまな住宅設備が登場してきており、それらの助け無くしては満足のいく日常生活が進められない…なんてことも珍しくありません。
しかし、いざ導入する設備を選ぶ際には、自分たちのライフスタイルを考えた時に「どんな設備が必要になるのか?」また「どのスペックの設備にすれば良いのか?」に関して迷ってしまう方が非常に多いのです。こういった住宅設備は、なかなか高額なものですし、導入してみたところ全く使わない設備だった…なんてことになると、お金を無駄にしたことを後悔してしまうことになります。

そこでこの記事では、注文住宅でありがちな失敗談第二弾として、設備周りの注意点をご紹介していきたいと思います。間取り編をまだ見ていない方は、ぜひ以下の記事もご参照ください!

関連記事:注文住宅新築でありがちな失敗とは?新築購入を後悔しないためにおさえておくべきポイント【間取り編】

設備周りに関するよくある失敗談

それでは、注文住宅を建築する際の設備周りの失敗談についていくつかご紹介していきたいと思います。建物そのものと設備の選び方で、注文住宅自体を失敗と感じてしまうほどの問題にはならないのでは…と感じてしまう方も多いですが、実は設備や家具の仕様一つで建築コストが大きく上下してしまうものなのです。そのため、出来上がった家に住み始めてから、こだわった設備部分を失敗に感じてしまうと「あれだけお金をかけたのに…」と後悔の念がわいてきてしまう訳です。

注文住宅を建てる時には、このようなことにならないよう、慎重に検討したいところです。

設備の機能について

近年の住宅設備は、信じられないほど進化してきており、導入するシステムによっては、一家だんらんのスペースで迫力のあるホームシアターを楽しんだり、家に居ながら本格的なスパの気分を味わえたりします。したがって、注文住宅の設計のための打ち合わせ中に、いろいろな設備を見ていると、あれもこれも欲しくなってしまう…という方が非常に多いです。当然、導入する設備が増えれば増えるほど、建築コストが高くなってしまいますので、何を導入するのか慎重に検討しなければいけません。
実際に以下のような失敗談は多いです。

  • バスルームに高いお金をかけたのに…
    毎日の楽しみとしてバスルームに高いコストをかけて作ったのに、実際は仕事で夜遅くに帰ってくることから、入浴を楽しむ時間を十分に確保できない。こんなことなら、他の部分にお金をかければ良かった…と後悔してしまう
  • 食洗機の大きさを間違えた…
    キッチンに食器洗い乾燥機をつけたのはいいけど、子供が生まれてからは食器が増えて入らないから結局手洗いに…。夫婦二人の時は小さめで十分だと思ったけど、もっと先を見越していれば…と後悔してしまっている
  • リビングにスクリーンをつけたけど…
    家族でホームシアターを楽しみたいとリビングの設備に力を入れた。実際に住んでみて使ってみたけど、想像以上の音漏れがあり、ご近所さんに迷惑をかけれないから結局二度と使っていない…

新築時には、憧れがどうしても先に立ってしまいますので、最新設備を見ているうちにあれもこれも導入してみたいという気持ちになってしまうものです。最新モデルの設備は、本当に便利な機能がたくさんあるのですが、実際にコストをかけて導入したものの、ライフスタイルの関係から「思ったほど活用できない…」なんてことになる方が多いのです。したがって、注文住宅に導入する設備については、「本当に必要なものなのか?」を慎重に検討すべきです。

またこれとは逆に、「この程度で良い!」と考えて導入したものの、実際には不便に感じてしまう…ということも少なくありません。特に多いのがシステムキッチン部分の失敗で、キッチンのサイズや配置、高さなどをのぞいても、「食洗機のサイズが小さすぎて不便…」「シンクを大きくしたら作業スペースが足りなかった…」「3口コンロ(ヒーター)に憧れていたけど、必要なかった…」など、主婦ならではの不満が後から続々と出てしまう…なんてことも多いです。

注文住宅に導入する設備は、そこでの暮らしの利便性に直結する問題ですので、現時点でのライフスタイルはもちろん、数年後、家族が増えた時のことも考えて必要な設備と機能を整えるようにしましょう。

コンセントは位置と数

建売住宅でもあるのですが、新築を購入して住み始めてみると「コンセントが足りない」となってしまう失敗はありがちです。さらに最近では、家の中でいろいろな家電を使用することになってきたことから、逆パターンのコンセントをたくさん設置しすぎて後悔…なんてことも増えています。コンセントは無計画に増やしてしまうと、家具や家電と干渉してしまうという問題を引き起こすのです。

  • 掃除機の収納場所にコンセントが無い…
    最近ではコードレスの掃除機が当たり前なのですが、掃除機の収納場所にコンセントが無く、リビングで充電する…なんて状態になる方が多いです。最初のうちは、充電器も片付けていたのですが、面倒になりリビングに出しっぱなし状態になってしまうご家庭も多く、リビングがすっきりしない…収納にコンセントをつけておけば良かった…と後悔する方がいます
  • コンセントは多く用意したけど場所が……
    このパターンも多いです。コンセントを多く設置しておいたけど、場所についてはあまり考えなかったことから、実際に使用する時には無駄に配線が長くなってしまった、もっと配置を考えれば良かった…というケースです

このように、注文住宅を建てて実際に住み始めてみると、コンセントの数や場所で失敗してしまった…となるケースが多いです。コンセントの位置は、家具や家電をどのように配置するのか、テレワークであれば、どこにデスクを設置するのかなども想定したうえで決めなければ、後で困ってしまう場合が多いです。

家具の配置について

注文住宅では、造り付け家具を希望する方が多いです。インテリアなどと調和しやすいですし、納まりも綺麗ですので、憧れている方は非常に多いですよね。しかし、この部分も長い目で見ておかなければ、後々困ってしまうケースが多いです。
以下のような失敗談を頭に入れておき、事前によく考えて計画しましょう。

  • 模様替えが難しくなる…
    造り付け家具の場合は、将来的に部屋の雰囲気を変えようと模様替えなどを試みても、あまり印象が変わらない…なんてことになります。気分転換に、部屋の雰囲気を一新したい場合、家具を買い換えた方が大きくイメージを変えられますよね。造り付け家具は、家そのものと調和するのですが、長年住んでいると部屋の印象が変わらないので飽きてしまう…なんてことも多いです。そうはいっても、模様替えが難しく後悔するわけです。
  • 後から配置する家具のことを考えていなかった……
    これは、どのような家でも言えるのですが、一目で気に入った大型家具を購入したものの、配置しようと思っていた場所の窓を遮ってしまい、光がとりこめなくなる…なんてパターンです。後からどのような家具を置きたいのかを考えておかなければ、その都度レイアウトに困ってしまう結果になり後悔します。

造り付け家具は、新築時点では、家の雰囲気に調和します。しかし、部屋の雰囲気を変えたい…と思った時には、「模様替えできない…」「必要ないのに撤去にお金がかかる」など、メリットばかりではないのです。なお、家の設計を進める時には、既製の家具を使用する場合でも、プランニング段階である程度、どのような家具を購入しどこに配置するのか決めておくのがオススメです。そうしなければ、上述したコンセントの問題もありますし、その他にも電気のスイッチや建具、窓の配置などが家具と干渉してしまい、好みの家具を配置できなくて、理想の空間を作ることができなくなってしまう可能性があるのです。

なお、将来的に子供にピアノを習わせたい、アクアリウムを設置したいなどと言った希望がある場合、特殊な機能が必要になったりしますので、計画段階でその要望を伝えておくようにしましょう。

窓の配置について

最後は窓についてです。窓は採光の役割を持っていいますし、「大きければ大きいほどいい」「たくさんあればあるほどいい」と考えてしまう方が多いです。確かに、たくさん光が差し込む家は、明るい印象を与えますし、ポジティブな気持ちにさせてくれますよね。
しかし、窓は防犯性や防音性などのこともしっかりと考えておかなければならないため、多ければ良い、大きければ良いは大きな間違いなのです。

  • 大きな窓に憧れていたけど…
    大きな窓に憧れていて、リビングに大きな窓を配置したけど、お隣や通行人の視線が気になってしまう…。結局、カーテンを閉めっ放しにしてしまい、何のために大きな窓を設置したのか分からなくなった…
  • 天窓のデメリットを考えていなかった……
    天窓に憧れて大きな天窓を取り付けたけど、デメリットを無視していたので後悔しかない…。窓は断熱性の面では弱点にしかならないし、雨漏りしないように定期的なメンテナンスでお金ばかりかかってしまう…

このように、何も考えずに窓を設置してしまうと、憧れていた窓を実現したことに後悔してしまう…なんて方が多いのです。

そもそも、窓というものは、家の断熱性や防音性、防犯面で考えると、大きな弱点になってしまうことも多いです。例えば、別記事でもご紹介しているように、戸建ての空き巣被害では、窓を破って侵入されてしまう…なんてことが多いですし、防音性能の高い特殊な窓を導入しなければ、外部騒音が窓から侵入して生活しづらくなってしまう…なんてことも多いです。さらに、窓を多く設置した人の中には、窓シャッターの開け閉めが面倒でしょうがない…なんて声をあげる方も少なくありません。

窓は、居住性や家族の安全にも大きな影響を与えるものですので、あまり簡単に考えない方が良いですよ。

関連記事:一戸建てのセキュリティ対策について!年々『侵入窃盗』は減っているけど、狙われるのは戸建て住宅?

まとめ

今回は、注文住宅を新築する際にでありがちな失敗第二弾として、家の設備面に関する失敗をいくつかご紹介してきました。注文住宅を建てる時には、自分たちの希望をもとに設計を進めていくことになるため、さまざまな最新設備を紹介してもらうことになります。そして、そういった設備については、話で聞くだけなら便利さしか感じないという方が多く、新築時にあれもこれも付けたくなってしまうという方が非常に多いのです。

そして、実際に自宅に取り入れてみたものの、全く活用することが無く、お金だけを損してしまう…、逆に不便を感じてしまう…なんてことになるのです。注文住宅は、憧れを優先して計画を進める方が多いのですが、そうではなく、現在の自分たちのライフスタイルに合わせて、数年後、十数年後先にどのような暮らしをしていたいのかをリアルに考え、どのような設備が必要かを考えるべきです。何でもかんでも導入すれば便利な生活が実現できるわけではありませんし、良かれと思った事が不満ポイントになってしまうこともあると考えてください。