マンションと戸建てで迷った時に!それぞれのメリット・デメリットから考えてみよう!

憧れのマイホームを購入しようと思った時には、「マンションか戸建てか」という選択肢で迷ってしまう方が非常に多いと思います。交通アクセスなどの利便性だけで考えれば、マンションに分があるといった考え方が強かったイメージですが、新型コロナウイルス問題を経験した現在では、「家族が安心して安全に暮らせる家は?」というポイントを重視する方が増えてきており、駅近などの条件は気にしないという方も増えています。特に、コロナ問題以降、リモートワークや飲食店の時短営業などのこともあり、『在宅時間』が長くなってきたことで、家により広いスペースを求めるという方が増加している傾向にあります。実際に、もともとマンションに暮らしていた方が、戸建てに住み替えしたいという意向を持つようになっていると言われているのです。

最初に言っておきますが「マンションVS戸建て」という問題に関して、「絶対にこっちを選んだ方が良い!」と言ったような明確な答えはないと思います。というのも、人々のライフスタイルはさまざまですし、家に求めるものが異なることから、自分たちが「何を優先したいのか?」によってマンションか戸建てかの判断が変わってしまう訳です。

そこでこの記事では、マンションと戸建てで迷っている方のため、それぞれを選んだ場合のメリットとデメリットを簡単にまとめておきたいと思います。家選びを進める際に、ぜひ参考にしてみてください!

マンションのメリットとデメリット

それでは、マンションを購入した場合に考えられるメリットとデメリットからご紹介していきましょう。

マンションのメリット

まずはマンションのメリット面からです。一般的には、駅近など、交通アクセスの良い場所に建設される傾向にあることがマンションのメリットと考えられていますが、その他にもいくつかのメリットが存在します。

①日常生活の利便性が高い

まず一つ目のメリットとしては、好立地を重視されることから、駅近や商業施設が近いなど、日常生活を進めるうえでの利便性が高いと考えられるという点です。注意が必要なのは、立地条件が良くなればなるほど、物件価格が上昇してしまうというポイントですが、「とにかく利便性が良い場所に住みたい」とお考えの方にとっては非常に好ましい物件が多いと思います。

実際に、大手調査会社などが公表しているデータでは、新築マンションは駅徒歩5分圏内がボリュームゾーンになっているにもかかわらず、新築戸建てになると徒歩15分程度が中心になるそうです。

②セキュリティ対策面で有利

2つ目のメリットは、マンションの方がセキュリティ対策面で有利だという点です。戸建てでも、ホームセキュリティが発達してきていますが、それでもマンションと比較すれば、空き巣などの犯罪に巻き込まれる可能性は圧倒的に高いです。戸建ての場合、基本的なセキュリティは、玄関や各窓の鍵となるのですが、それ以外の防犯カメラやライト、ガラスの強化などは住人が自分で考えて行わなければいけません。

一方マンションの場合は、自宅の玄関以外にも、物件の入口でオートロックにより部外者を排除し、各所に監視カメラを設置したり、常駐の管理人などがいることから、非常にセキュリティ面では手厚くなっています。家族の安全を考慮した場合、セキュリティ対策を比較していけば、自ずとマンションに行き着くと思います。

なお、以前別の記事でご紹介していますが、空き巣などの侵入犯罪は、戸建てが狙われる傾向が高いです。

関連記事:一戸建てのセキュリティ対策について!年々『侵入窃盗』は減っているけど、狙われるのは戸建て住宅?

③物件全体の管理はしなくても良い

マンションの場合、管理費を支払わなければいけないのですが、その代わりに設備管理に関しては全て任せることが可能になります。共用部分などの清掃はもちろん、共用設備の不具合や消耗品の交換など、管理会社が全て勝手に対応してくれます。一般的に、以下のような作業を任せることが可能です。

  • エントランスなどの清掃や備品の交換
  • エレベーターの定期点検や修理の手配
  • ゴミ捨て場の清掃と管理
  • 廊下、集合ポストなどの共用部分の清掃・備品交換
  • 外壁や屋根などの定期的な修繕計画と実行

戸建てにはない設備も多いのですが、家のさまざまな部分の管理は必要です。住環境に非常に大きな影響を与える部分ですが、これらを任せることができるのは大きなメリットです。

④生活の利便性も高い

マンションは、立地的な利便性が注目されがちですが、家事動線がシンプルになるなど、日常生活を進める時の利便性の高さもメリットです。多くのマンションは、ワンフロアになっていますし、家事動線が戸建てよりもコンパクトになります。洗濯や掃除、育児などを考えた場合、ワンフロアで完結しているというのは、非常に大きなメリットになると思います。

さらに、近年マンションは、バリアフリー性が非常に高い傾向にありますので、親との同居を考えている、小さなお子様がいるなんて場合も安全性が高いと考えられます。

マンションのデメリット

それでは、マンションのデメリット面についても考えてみましょう。

①面積が狭い

戸建てと比較した場合のデメリットとなるのは、家そのものの面積が狭くなってしまうという点です。家事動線などを考えると、一方的なデメリットとまでは言えないのですが、将来的に子供が生まれて家族が増えたなんて場合には、手狭に感じてしまうケースが多いようです。

実際に、「平成30年住宅・土地統計調査」によりと、25歳未満の独身の方が所有する物件ではマンションが60%以上と過半数を占めるのですが、25歳以降で結婚や出産を控えているという世帯になると、戸建てが75%以上を占め、圧倒的に多くなります。
将来的なライフプランまで含めて、どの程度の広さが必要かは考えておきべきでしょう。

②住宅以外にコストがかかる

マンションの場合、住宅ローン以外にも、「管理費」や「修繕積立金」「駐車場代金」など、さまざまなコストがかかってしまいます。そのため、毎月の支払額の高さに、マンションを購入したことに後悔してしまう方も少なくないと言われています。

こういった維持費に関しては、購入する物件によってかなり違いますが、自動車を所有していて駐車場まで借りるとなると、毎月4~6万円程度かかると考えておいた方が良いかもしれませんね。なお、管理費などの維持コストが安い物件を選んでしまうと、管理がおざなりで住環境が壊れてしまう…なんて危険があるので注意してください。

③音の問題に悩まされることが多い

在宅時間が増えてきた今、マンションなどでの集合住宅で発生する騒音トラブルが社会問題になっています。集合住宅は、さまざまなライフスタイルを持ったご家庭が、一緒の建物内に住むことになるわけですので、足音やテレビの音、水を流す音などで騒音問題が生じてしまうなんてことが多いです。

この問題は、自分が騒音源になってしまい、窮屈な生活を強いられてしまう…なんて可能性もありますし、その逆に、上階や隣家からの騒音に悩まされてしまう…両方の危険があります。近年では、防音性を重視したマンションなどが建てられていますが、それでも完全に防ぐことなどできませんし、集合住宅である以上、一定の配慮をしながらの生活が必要です。

④リフォームなどが難しい場合がある

マンションには、管理規約というものがあり、入居者はその規約を守らなければいけません。管理規約には、リフォームやリノベーションに関するルールなども設けられていることが多く、その内容によっては、自分の家なのに、自由にリフォームやリノベーションができない…なんて可能性もあるのです。

例えば「指定業者以外は立ち入り禁止」「水回り設備の移動禁止」「防音性などの面で建材が指定される」などのルールが設けられている場合があり、リフォームを検討したとしても、自分の好みだけで計画をすることは難しいです。なお、リフォームなどを検討した場合には、管理会社に工事が可能かどうかを確認し、許可をとる必要があります。

戸建てのメリットとデメリット

それでは、戸建てのメリットとデメリットについても見ていきましょう。

戸建てのメリット

戸建てについても、まずはメリット面からみていきます。

①プライバシーを守りやすい

マンションと比較した場合、戸建て住宅は家族のプライバシーを守りながら生活できるというのが大きなメリットになります。戸建てはマンションと異なり、独立性が高い住宅ですので、周囲のことをあまり気にすることなく生活ができるというのが大きいですね。

また、マンションと比較すれば、家そのものの面積が広く、4LDK以上の間取りになる物件が多く、家族間のプライバシーにも配慮しやすいというメリットが得られます。コロナ禍の現在では、リモートワーク用のワークスペースを確保したり、在宅時間が長くなっている中でも、家族が自分の時間を大切にできるという点が非常に大きなメリットになっています。

②騒音問題が起きにくい

戸建て住宅でも、近年では隣家との距離が近くなっていることから、一定の配慮は必要です。しかし、独立した住宅ですので、上下階の住人に対する配慮は一切する必要がなくなりますので、騒音トラブルの可能性は大幅に少なくなると考えられます。

戸建てでも、隣家の寝室の真横にトイレを配置したり、エコキュートを配置するなんて場合、騒音の苦情が入ることも考えられますが、家を作る時に注意しておけば、マンションよりも大幅に過ごしやすくなります。

③建て替えやリフォーム自由にできる

戸建て住宅には、マンションのような管理規約などありません。つまり、何らかのルールに縛られて、自由にリフォームできない…なんてことは一切なく、世帯人数の変化に応じて間取りを変更したり、終の棲家としてバリアフリー化したりと、自分たちの要望に合わせて形を自由に変えられるというメリットがあります。

戸建てであれば、相続のタイミングで上物を取り壊して、土地のみを子供に引き渡すなど、将来的な自由度の高さは非常に有利なメリットと考えられます。

④近隣住民との関係を築きやすい

戸建ての場合、ご近所さんとの関係も密接になりやすいですし、近隣住民との関係性を築きやすい点がメリットです。戸建てが多い住宅街などでは、自治会やゴミ当番など、周辺住民同士で住み良い環境を整えていくものです。そのため、日々の生活の中で関係性を築きやすくなり、どこに誰が住んでいるかを把握できるという点がメリットになります。

ご近所さんと、温かい人間関係を築けるのは戸建てならではのメリットになると思いますよ。人間関係がドライになっていると言われている近年ですが、ご近所づきあいを楽しんでいる方も意外に多いです。

戸建てのデメリット

それでは最後に、戸建て住宅のデメリット面もご紹介しておきましょう。

①家事導線が複雑に

戸建て住宅の場合、二階建て以上のフロアから構成されていますし、近年では三階建てで屋上スペースを設けているなんて家が増えています。つまり、複層フロアになっていることから、日々の家事動線が複雑になってしまうのです。何も考えずに間取りを決めてしまうと、1階の洗濯機から、屋上まで洗濯物を持ち運ばなければならなくなり、毎日の洗濯が苦痛で仕方ない…、家が広くて掃除が大変…なんてことに不満を感じてしまうようになります。

また、戸建ての場合、階段を利用して家の中を移動することになりますので、高齢になってきたときや足を怪我した時などには生活しづらく感じる場合があります。

②マンションよりも利便性が低い立地になりがち

上述したように、戸建ての場合は、駅からある程度離れた場所に建てられることが多く、立地的な利便性ではマンションにかなわない場合が多いです。近年の分譲戸建ては、開発エリアに建てられることが多いため、車やバスなどが交通手段になるケースが多く、不便に感じてしまう方も多いです。

閑静な住宅街などは、子育て世帯には最適な環境と言われますが、ちょっとした買い物でも車を出さないといけない…なんて、あまりに不便な環境になると、ストレスに感じてしまうようになります。買い物や学校など、長期的に生活する時に必要な施設に関しては、近くに揃っているかあらかじめ確認しておかないといけません。

③セキュリティ面が不安

上述したように、戸建てはマンションと比較すればセキュリティ面が弱い傾向があるので、空き巣などの侵入犯罪に巻き込まれやすいのが大きなデメリットになります。

したがって、玄関鍵以外にも、防犯カメラを取り付けたり、防犯ガラスや窓シャッターを取り入れるなど、犯罪から家族を守るための対策に、ある程度コストをかけなければいけないと考えましょう。

④メンテナンスが自己責任

戸建て最大のデメリットはこの部分だと思います。マンションは、修繕積立費や管理費など、維持コストがかかってしまうのですが、戸建ての場合はこれらが必要ありません。一見、非常に大きなメリットのように思えますが、費用がかからない代わりに、住宅の維持やメンテナンスに関しては、すべて自己責任で行っていかなければいけないのです。

外壁や屋根のメンテナンスはもちろん、フローリンやクロス、シロアリ対策など、さまざまなメンテナンスが必要になるので、一戸建てを維持する場合にも、それなりのコストがかかると考えておかなければいけませんん。場合によっては、一気に100万円以上の出費が生じるなんてことも考えられますので、戸建てでも自分たちで修繕のための費用を積み立てておく必要があると考えてください。

また、適切なタイミングで修繕を行うよう、自分で計画を立てたり、業者を手配したりしないといけませんので、その辺りも頭に入れておきましょう。

まとめ

今回は、多くの方が迷うことになる「マンションか戸建てか」という問題について、それぞれのメリットとデメリットをご紹介してきました。

この記事でご紹介したように、マンションと戸建てに関しては、それぞれにそれなりに大きなメリットがある一方、デメリットも存在するという選択肢になります。当然、一般的にはメリットと言われるような部分も、人によってはデメリットに感じてしまう…なんて場合もありますので、誰にとっても「絶対に〇〇がオススメ!」とは言えないのが実情なのです。

ただし、コロナ問題を経験した今、家族の安全性を考えた場合、マンションよりも戸建の方が有利と考えている方が増えているように思えます。今後も、新型コロナウイルスのような感染症問題がいつ発生するか分かりませんので、そういった問題のことを考えると、戸建ての方がオススメかもしれませんね。