新築住宅の水道手続きの手順をご紹介!新築購入後もやることは意外に多いのでお忘れなく!

誰もが憧れる新築戸建て住宅の購入ですが、マイホームの引き渡しが完了し、実際の入居日までには意外にやることが多く、のんびりしていると直前にバタバタしてしまい夫婦げんかが勃発してしまう…と言った事も珍しくありません。例えば、今まで使っていた家具や家電についても、せっかく新築住宅を購入したのだからと、家の雰囲気に合わせて全て買い替えようと考える方が多いですし、新居で必要になる雑貨などもたくさんあり、何度も買い物に行かなければならなくなる…なんてことも珍しくありません。

さらに、新居に引っ越すということは、住民票の移動を始めとして、普段利用しているカードなどの情報も変更していく必要があるなど、「何をしないといけないのか?」を事前にかき出しておかなければ、後々困った状況に陥ってしまう…ということも珍しくないのです。

そして、入居日が決まった時に絶対にやっておきたい手続きなのに、意外と見落とされがちなのが、水道・電気・ガスといったライフラインの手続きです。そこでこの記事では、水道の停止と開始手順をメインに、新居への引っ越しを控えている方がおさえておきたい基礎知識をご紹介していきます。

新築購入で必要になる水道手続きについて

新築住宅の購入は、一生に一度のお買い物と言われるように、多額のお金が動く契約になりますし、引き渡しまで完了すると、それで満足感を得てしまい、その他の雑多な手続きのことが頭から抜け落ちてしまう…という方が意外に多いです。しかし、新居で生活をするためには、水も電気もガスも必要ですので、こういったライフラインの手続きは遅れが出ないように計画的に行っておきましょう。

新居へ引っ越しする時には、以下のような水道手続きが必要になります。

  • 旧居の水道停止手続き
  • 新居の水道開始手続き

新しく購入した家に入居する時には、もともと住んでいた家の水道を停止しなければいけません。なお、新居での水道開始手続きについては、入居後に住ませても問題はありませんが、きちんと手続きをしなければいけないということは覚えておきましょう。旧居の水道停止に関しては、遅くても引っ越し日の2~3日前まで、欲を言えば1週間前までに済ませておきましょう。

水道の手続きに関しては、次項で詳しくご紹介していきますが、基本的に電話やネットで申し込むだけですので、そこまで難しくありません。

水道停止手続きについて

それでは、新居の入居日が決まったら行っておきたい、旧居の水道停止手続きについて解説していきます。引っ越し日が決まれば、それの1週間前を目途に現在住んでいる家の水道停止手続きを進めましょう。

注意しておきたいのは、3月下旬~4月上旬に引っ越しするという場合、引っ越しシーズンで水道局への電話がつながりにくくなる可能性があります。したがって、引っ越しシーズンの場合は、できるだけ余裕をもって連絡するように心がけてください。なお、電話で停止手続きをする場合、土日祝日は受付していないなどという地域もありますので、あらかじめ調べておくのがオススメです。

ここで気になるのは、「旧居の水道停止を忘れたらどうなるの?」という問題ですが、この場合、余計な水道代を支払わなければならなくなるという問題が生じます。水道は、利用の有無に関係なく基本料金が発生します。この基本料金は、水道メーターの口径に応じて発生すると決まっており、停止手続きを忘れてしまうと、全く水を利用していないのに、基本料金を請求されてしまう…という事態に発展するのです。注意しましょう。

水道停止手続きの詳細について

それでは、水道停止手続きのポイントについて簡単にご紹介していきます。ここでは、むとうの家がある大阪の情報を元にご紹介していきますので、別の地域であれば、多少の違いはあると考えておきましょう。

■届出先について
水道停止の届け出は、旧居のエリアを管轄している水道局です。大阪市内に住んでいた方であれば、『大阪市水道局』になります。
水道は、各地方ごとに公共団体が運営しているため、まずは自分が住んでいる地域を管轄する水道局に連絡し、停止の意思を伝える必要があるのです。

なお、「連絡すべき水道局が分からない…」という場合、毎月自宅に届く、「水道使用量のお知らせ(検針票)」で確認する事が可能です。この検針票に、水道局の名前と問い合わせ先が記載されていますの、そこに連絡すれば停止手続きが可能です。

■手続き方法について
水道停止手続きは、基本的に電話またはインターネットで行うことができます。なお、大阪市水道局は、それに加えてFAXでの手続きも可能となっています。

注意が必要なのは、水道局によってはインターネットでの受付を行っていない場合があり、このような場合は電話で手続きする必要があると考えてください。同じ都道府県内の水道局でも、手続き方法に違いがありますので、詳細はお住いの住所を管轄している水道局のサイトなどで確認してください。大阪市の場合は、以下のサイトです。

> 大阪市水道局使用開始(中止)の届出

■手続きに必要になる情報
水道停止手続きの際には、いくつかの情報を用意しておく必要があります。利用停止の連絡を水道局にする際には、以下の情報を手元に用意しておきましょう。

  • お客さま番号
  • 水道使用者の氏名
  • 電話番号
  • 引越し日(停止日)
  • 旧居の住所
  • 水道料金の精算方法

「お客様番号とは?」と疑問に思った方がいるかもしれませんが、これは水道局側が利用者にふっている番号となります。「検針票」や「請求書」に記載されていますので、それを用意しておけば問題ありません。
なお、検針票や請求書を破棄してしまっていて「お客様番号がわからない…」という場合は、電話で停止手続きを進めましょう。インターネットでの停止手続きでは、お客様番号尾が必須ですが、電話による停止手続きの場合、オペレーターの方がその他の情報から番号を検索してくれますので、なくても手続きを進められます。

■その他注意点
水道の停止手続きで良く心配されるのが「手続きに立会いが必要なの?」という問題です。ただし、水道に関しては、ガスの開栓手続きなどとは異なり、基本的に立会いは不要です。ただし、以下のような建物条件の場合、立会いが必要になる可能性があるため、水道局側に確認しておきましょう。

  • 水道局員が水道メーターのある場所まで入れない場合(オートロックなど)
  • 室内に水道メーターが設置されている場合

ちなみに、同じ地域内での引っ越しであれば、停止手続きの時に開始手続きを同時に行うことができます。要は、大阪市内に住んでいた人が大阪市内に引っ越す場合、停止手続きの際に開始手続きも行うという形になるので楽です。

水道開始手続きについて

次は、水道の開始手続きについてです。上述したように、同じ地域内で引っ越しする場合には、旧居での停止手続きの際に開始手続きを同時に進めることが可能です。もちろん、入居してから手続きするでも構いません。
水道は、開始手続きをしていなくても、使用することはできます。

それでは以下で開始手続きのポイントをご紹介していきましょう。

水道開始手続きのポイントについて

ここでは水道開始手続きの注意点をいくつかご紹介しておきます。

■手続き方法について
入居してから手続きを進める場合、入居先に水道のしおりと共に「水道使用開始申込書」があると思いますので、それに必要事項を記入して郵送しましょう。申込書がないという場合には、水道局に連絡し送付してもらうようにしましょう。

水道使用開始申込書に関しては、「いつまでに郵送しなければならない!」など、明確な規定が定められていません。しかし、水道開始の申し込みをしないまま水道を使い続けてしまうと、後々のトラブルが予想されますので、できるだけ早く送付するようにしましょう。

なお、入居前でも電話やインターネットを利用すれば、開始の申し込みは可能です。

■手続きに必要な情報について
水道開始手続きは、以下のような情報が必要になりますので、用意しておきましょう。

  • お客さま番号(「水道使用開始申込書」に記載されています)
  • 水道使用者の氏名
  • 電話番号
  • 水道使用開始日
  • 新居の住所
  • 水道料金の精算方法

■水道料金の支払い方法について
水道料金の支払いに関しては、以下のような手段から選べるのが一般的です。

  • 口座振替
  • クレジットカード払い
  • 請求書払い

この辺りは、水道局によって微妙な違いもあるかと思いますので、詳細はお住いのエリアを管轄する水道局に確認してください。なお、口座振替やクレジットカード支払いを選択した場合でも、支払い方法の手続きが完了するまでに多少の時間がかかりますので、初回のみは請求書払いになるのが一般的です。

その他のライフラインの手続きもお忘れなく

水道の停止と開始手続きに関しては上記のような流れで行えます。これと同様に、ガスと電気の手続きも忘れないようにしましょう。なお、新居でオール電化住宅を選んだ方に関しては、ガスの開栓手続きは必要ないものの、旧居の停止手続きは必要ですので、注意してください。
電気とガスの手続きのポイントは以下のような感じです。

  • 電気の停止・開始手続き
    電気の停止は、引っ越しの1週間前(遅くとも2~3日前)までに、電話もしくはインターネットで電力会社に届出を行ってください。開始手続きに関しては、入居日までに各地域の電力会社に電話もしくはネットで申し込めば良いです。なお、電力自由化に伴い、新電力会社などと契約したい場合はその会社に連絡してみましょう。電気の開始に関しても、水道と同じく基本的に立会いは不要となります。
  • ガスの停止・開始手続き
    ガスの停止も、引っ越しの1週間前(遅くとも2~3日前)までに電話もしくはネットで届出をしてください。開栓に関しては、契約したいガス会社に連絡すると良いでしょう。現在では、ガスの自由化もスタートしており、電気とまとめる、携帯電話とまとめるなどと言った方法で割引などの特典を受けることができます。なお、ガスに関しては、開栓時に立会いが必要ですので、その点はお忘れなく。引っ越しシーズンなどになると予約が埋まっていて、なかなか開栓手続きが進まない…なんてこともあるので、余裕を持って申し込んでおくのがオススメです。

まとめ

今回は、新築戸建て住宅を購入して、引っ越しが控えているという方に向け、ライフラインとなる水道の停止・開始手続きの流れをご紹介してきました。水道やガス、電気に関しては、引っ越しした当日から必ず必要になるものですし、余裕を持って各種届出を行っておくようにしましょう。

特に、旧居の停止手続きを忘れてしまうと、使ってもいない水道などの料金を請求されることになるため、金額はそこまで大きくないものの、無駄なコストが発生してしまうことになります。憧れのマイホーム購入では、引き渡しがすんでしまうと、気が抜けてしまい、各種手続きや引っ越しの準備がおざなりになり、直前にバタバタしてしまう…なんて方が非常に多いです。
そうなってしまうと、新居での生活が始まった時に「あれも、これも足りない…」なんてことになったりしますので、あらかじめ「何をしないといけないのか?」「何を用意しないといけないのか?」を全てかき出し、計画的に準備を進めていくようにしましょう。家の購入は、新たな家で滞りなく生活がスタート出来るまで気を抜かないようにしなければならないと考えてください。

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