住宅ローン選びの注意点について!基本を押さえておかなければ後悔するかも…

今回は、住宅ローン選びに迷っている方のため、本当に自分に最適な住宅ローンを選ぶために押さえておきたいポイントをご紹介していきたいと思います。

住宅ローンに関してはネットで『住宅ローン オススメ』などと言ったキーワードで検索すれば、ランキングサイトがたくさん表示されますので、自分にとってお得な住宅ローンを見つけるのはそこまで難しくないと考えているかもしれませんね。しかし、実際に住宅ローン選びを始めてみると、種類も非常に多いですし「オススメの銀行はどこなのか?」「単純に金利が安いものを選択すればよいのか?」などと、さまざまな疑問が浮かんできてしまい、なかなか決断することができない…というケースも多いのです。

こういった時には、知人に「オススメの銀行ってどこ?」など、アドバイスを貰おうとする方も多いのですが、果たしてこういった手法は正しいのでしょうか?実は、ライフプランが全く異なる方に貰ったアドバイスや、金利だけで住宅ローンを選ぶといった方法では、本当にお得な住宅ローンを選べない可能性があるのです。
そこでこの記事では、住宅ローン選びを進める時に、皆さんが注意しておきたいポイントについてご紹介していきたいと思います。

住宅ローン選びのポイント

それでは、皆さんが住宅ローン選びを進める時におさえておきたいいくつかのポイントをご紹介していきたいと思います。住宅ローンは、多くの銀行、商品の中から自分に最適なものを選択しなければいけませんので、誰かのアドバイスだけで決めるのではなく、自分でしっかりと検討すべきです。

ここでは、筆者が絶対に抑えておいてほしいと思ういくつかのポイントをご紹介しておきます。

ポイント① 他人の『オススメの銀行』が正解ではない

住宅ローンは非常に多くの種類が存在します。実は、住宅ローンの取り扱いを行っている金融機関は、全国で数百社存在しており、最近では住宅ローンの販売に特化したモーゲージバンクなるものまで登場しているのです。当然、同じ銀行でも複数の商品がありますので、消費者としては選択肢が多すぎて困る…とも言える状況にあるのです。

こうなってしまうと、自分が住宅ローン選びをする際には、どれもよさそうに見えてしまうものです。特に、各金融機関が自社の商品を積極的にアピールするため、見比べするポイントが分からなくなってしまうものなのです。そうすると、キャンペーンなどと称して低い金利を打ち出す銀行を選んでしまったり、単純に名前をよく聞くメガバンクが安心そうだから…など、とても安直な理由で選択してしまう人がいるのです。しかし、こういった「どの銀行が良いのか?」という視点で住宅ローン選びを進めるのはあまりオススメできません。

時間をかけてじっくりと比較してみるとわかるものですが、金融機関によって得意な金利タイプが異なるものなのです。他の記事でもご紹介していますが、住宅ローンには複数の金利タイプが存在しており、自分のライフプランなどをもとに最適なものを選択しなければいけません。例えば、知人に「○○という大手銀行が安心よ!」といわれても、その銀行は変動金利は低いけど、固定金利になると実は他よりも高い…なんてケースは非常に多いのです。
ライフプランというものは、人によって全く異なるものですので「まずは銀行を選ぶ!」という選択肢は持たない方が良いです。自分に最適な住宅ローンを見つけるためには、「自分のライフプランに合った返済プランが建てられるか?」ということを重視しましょう。数多くある金融機関ですが、全ての金利タイプでトップクラスの好条件を提示しているといった銀行は存在しません。この事実を忘れずに住宅ローン選びを進めましょう。

関連記事:住宅ローンの金利について!住宅ローンには3種類の金利タイプがあるので、それぞれの違いをおさえておこう

ポイント② 『金利が低い=お得』というわけではない

次は、金利タイプを決めた方が注意しておきたいポイントです。金利タイプが決まれば、実際に各銀行の住宅ローンページなどで金利を調べるという段階になります。すべての金融機関について、自分で調べてチェックしていくのは意外に大変ですので、比較サイトなどを利用して金利をチェックするという方も多いです。しかし、注意が必要なのはサイトに記載されている『金利(表面金利)』だけを見て、最も「安い金利」の住宅ローンを選ぶという選択では損をしてしまう可能性があるのです。

なぜかと言うと、住宅ローンの返済は、金利だけが負担になるのではなく、保証料や手数料、団信の保険料などと言った諸費用が別途加算されてしまう訳です。そしてこの諸費用は、銀行によってまちまちで、かなり高額になっている場合もあるのです。
分かりやすい例を挙げると、近年住宅ローン業界でも人気になっているネット銀行の多くは「手数料=借入額×2.2%」などに設定されています。この住宅ローンで3000万円の借入額になると、手数料だけで66万円かかってしまうことになるのです。しかし、銀行の中には、この手数料を固定としている場合があり、「固定手数料=4~6万円」などとかなり低額に設定されているのです。

こういった理由もあり、『金利が安い』という理由で選んだ住宅ローンなのに「諸経費が高くて、結局割高になってしまった…」なんて後悔してしまう人はかなりの数にのぼるのです。住宅ローン選びを進める時には、金利だけでなく、諸経費についても慎重に見比べする必要があると覚えておきましょう。

ポイント③ 住宅ローンは意外に審査が厳しい

最後は、実際に「これだ!」という一つの商品を見つけられたときの注意点です。皆さんは、住宅ローンは申請さえすれば、不動産会社などの助言で必ず通してもらえると考えていませんか?もちろん、不動産会社は、住宅ローンの審査が通過するように、いろいろなアドバイスをしてくれるのは間違いありません。しかし、実際に審査を行い、貸出するかどうかを決めるのはあくまでも銀行で、いくら不動産会社が通してほしいと言っても、貸せない人には貸してくれないものなのです。つまり、自分に最適と思える住宅ローンが見つかったとしても、審査が通らなければ、一から住宅ローン選びをしなければならないのです。

こういった事態を防ぐためには、あらかじめいくつかの候補を選んでおき、1社だけに仮申し込みをするのではなく、複数の銀行に仮申し込みをしておくという対処です。どこかの銀行の審査に落ちた場合、他の銀行の審査を受けても意味がない…と考えてしまう人もいますが、あまり知られていないのですが、各銀行によって審査基準はかなり違うのです。そのため、他の銀行では審査に通過できなかったが、こっちはできたなんてケースも珍しくないのです。
住宅ローン選びを進める時には、あらかじめ複数の候補を選んでおき、それらに仮申し込みをするのがオススメです。

関連記事:住宅ローンの事前審査で落とされてしまう理由とは?

まとめ

今回は、住宅ローン選びに失敗しないため、皆さんがおさえておきたいポイントをご紹介してきました。この記事でもご紹介したように、現在では住宅ローンを取り扱う金融機関が数百社に上っており、さらに複数の金利タイプなども用意されていることから、自分に最適な住宅ローンを選択するのがなかなか難しい状況になっています。

このような状況にある事から、知人に勧められた銀行だから…、確認した中で金利が最も安かったから…などと言った理由で住宅ローン選びを進めてしまい、後悔してしまっているという方が多くなっているのです。住宅ローンは、ある人のライフプランには最適だが、他の人には損になる…なんてケースが非常に多いので、まずは自分の返済プランなどを慎重に検討することからスタートしましょう。決して「よく聞く名前の銀行だから安全そう!」など、安直な理由で住宅ローンを選ぶのはやめておきましょう。