今回は、新築戸建て住宅の購入を検討している方のため、家の購入を決定するためにおさえておきたいポイントをいくつかご紹介していきたいと思います。
家の購入は、一生の中でも最も大きなお買い物となるため、誰もが慎重に物件を見比べて、予算や今後のライフプランなど、さまざまな検討を行った上で最終決断を下すものです。そのため、ほとんどの方が、時間をかけてさまざまな物件を見て回り、家族と慎重に相談するというステップを踏むことになると思います。しかし、真剣に家の購入を検討している方ほど、最終決断の段階で迷いが生じてしまい、実際に購入する家をなかなか決めることができない…なんて状況に陥ることが多いと言われています。
さまざまな物件を見て回っているのだから、比較することもできるし簡単に決められると思う方も多いかもしれませんが、逆に物件を見れば見るほど迷いが生じてしまい、最終決断ができなくなってしまうものなのです。そこでこの記事では、「家を購入したいけれど、なかなか物件が決まらない…」と言う方のため、最終決断をするときに決め手になるポイントをいくつかご紹介していきたいと思います。
家の購入をなかなか決断できない理由とは？
それではまず、新築戸建て住宅の購入を検討し始めて、いろいろと物件を見て回っているのに、なかなか家の購入を決断することができない人の特徴から簡単にご紹介していきましょう。「家を購入したい！」と考えて動き始めたのですから、「自分が気に入ったものを購入すれば良いのでは？」と考えてしまう方もいると思います。しかし、やはり大きなお金が動く家の購入ですから、最終決断をなかなか下せない…と言う方は多いのです。
それでは、こういった方は何がネックとなって家の購入を決断できないのでしょうか？以下に主な理由をご紹介しておきます。
気に入った物件が複数ある
この理由で決断できない人も多いです。「気に入った物件がたくさんある！」と言うことは一見非常に良い事のように思えますが、優劣がつけられないほど気に入る物件が複数ある場合、最終決断がなかなかできないものです。したがって、こういった場合には、家を購入するうえで「自分が何を優先したいのか？」を改めて思い出すのがオススメです。家の優劣だけで決めようとするから決断ができないわけですので、自分の優先ポイントをまずはっきりとし、そのポイントが低い順に切り捨てていけば物件を絞ることができます。
夫婦の意見がまとまっていない
夫婦で物件選びを進める場合には、物件を見に行く前にお互いの希望をきちんと摺合せをしておきましょう。そうしなければ、物件を見に行くたびに夫婦間で意見がぶつかってしまい、家の購入が遠のいてしまう可能性が高くなります。
なお、注文住宅でもない限り、2人の希望が全て叶った家を見つけるなどほぼ不可能ですので、家を選ぶ際にお互いが歩み寄れるポイントも明確にしておくのが重要です。
予算と希望の条件が釣り合っていない
当たり前のことですが、購入する家の希望条件を増やすごとに、物件の価格は高くなってしまう傾向にあります。少ない予算で全て希望通りの家を見つけることなど、非常に難しいと考えておかなければいけません。したがって、予算を決めた後には、希望する条件の優先順位もきちんとつけておき、予算内の物件を見た際に切り捨てられる条件を考えておきましょう。
気に入った物件を先に購入されてしまう
家の購入を検討している時には、「気に入った」と思い、購入を検討している間に、他の人の購入されてしまう…なんてパターンも少なくありません。あなたが「良いな」と思う物件は、当然他の人からも魅力的な物件に見えますので、あまり検討に時間をかけていたのでは、横から持っていかれる可能性が高くなってしまうのです。
物件探しの途中で、「この物件はとても条件に合うと思うけど、一応他も見たいな…」と思う時があった場合には、仲介会社の担当者さんに、他に購入希望者が出た場合はすぐに連絡してほしいと伝えておきましょう。そうすれば、気に入った物件が知らないうちに売れていた…なんてことを防ぐこともできます。
物件を見すぎて、どれが良いのか分からなくなる
このパターンは非常に多いです。実は、家の購入をなかなか決断できないパターンとして、『物件の見すぎ』と言う原因が非常に多いと言われています。もちろん、自分の希望する条件に見合う物件を探すためには、いろいろな物件を見て回ることが重要だということも間違いありません。しかし、あまりに多くの物件を見てしまうと、結局どれが自分の条件に一番合うのかが分からなくなってしまうということも多いのです。さらに、最初の方に見た物件の印象が薄くなってしまい、間違った選択をしてしまう…なんて危険もあるのです。
家の購入を検討して、物件選びを進める時には、希望するエリアや間取りなどの条件をしっかりと固めたうえで、比較しやすい物件数に絞って見に行くようにするのがオススメです。
家の購入を決めるためのポイント
それでは最後に、なかなか家の購入を決断できない方のため、最終決断を下すためのポイントについてご紹介していきたいと思います。もちろん、最終決断を下すポイントは、あなたが最も重視するものでも良いのですが、それがイマイチ思い浮かばない…と言う場合には以下のポイントを参考にしてみてください。
物件の立地
物件の立地は非常に重要なポイントです。通勤時間や移動時間が負担にならないように…と考えている方は、物件の立地条件の良さを重視すると良いでしょう。例えば、徒歩圏内に職場や駅、バス停などがある物件であれば、日常生活の移動がとても楽になります。
移動時間などは多少かかっても、静かな環境が良い…と言う方の場合、閑静な住宅街を中心に物件選びをすると良いでしょう。特に、近くに繁華街やレジャー施設がないなどの条件を重視すると、静かな環境を得やすくなります。
物件の周辺環境
家の購入は、自分の希望する条件に合う家を探すことはできますが、購入後に周辺環境を変えることなどできません。したがって、家の設備や間取りなどだけに注目するのではなく、周辺環境にも注目しておくのがオススメです。
例えば、日々の買い物に困らないような施設があるのか、小学校や幼稚園などが近くにあるのか、家の前の道路の交通量の多さは、不審者情報・事件などが頻繁に起こっていないかなどのチェックは必要です。注意が必要なのは、物件の周辺環境に関しては、平日と土日、昼間と夜間などによって大きく変わってしまう可能性もあるということです。例えば、昼間は静かな周辺環境で住みやすそうと思ったけど、夜に行ってみると、街灯が少なく危険…なんてパターンも考えられます。本気で購入を検討している物件の周辺環境は、曜日や時間を変えて何度かチェックするのがオススメです。
物件価格
家を購入する場合には、誰でも予算を決めていて、その予算をオーバーしたくないと考える物でしょう。また、ローンの借入限度額にも限界がありますので、あまり余裕がないという方は、物件価格を重視するのがオススメです。無理のない範囲の物件価格であれば、毎月の返済額も少なくて済みますので、家の購入後も金銭的な余裕を持ったまま生活ができると思います。
注意が必要なのは、物件価格を下げ過ぎると、立地条件が悪くなったり、土地が狭くなったり、あなたの希望条件とはズレが生じてしまうことになりますので、どこで折り合いをつけるのかはあらかじめ検討しておかなければ、決断できない状況に戻ってしまう危険があります。
家の間取り
家の間取りを重視するのもオススメです。同じような外観の家でも、間取りはさまざまなものが存在しており、同じような広さの土地でも間取りが変われば雰囲気が大きく変わってしまいます。
例えば、家を購入する際に「家族の共有空間をゆったりと取りたい」「家事動線を重視したい」など、新たな家に住んだ時の具体的な暮らしのイメージが既にある人は、間取りを重視して物件選びをするのがオススメです。
まとめ
今回は、家の購入を決めた方でも、実際に購入する家をなかなか決断できな原因は何なのかや、決断するために注目したいポイントについてご紹介してきました。
この記事でもご紹介したように、人生の中でも最も高額なお買い物になる家の購入は、誰もが慎重に検討するあまり、気に入った物件を見つけたとしてもなかなか購入に踏み切ることができない…となってしまうことが多いようです。特に、この現象は、時間をかけてしっかりと検討したいと考えて、多くの物件を見て回るような方に良く見受けられることで、気に入る物件が多すぎて逆に一つに絞れなくなってしまう…なんてことが多いのです。
しかし、あなたが見て『良いな！』と思うような物件については、他の方が見ても気に入る可能性が高く、あまり悠長に構えていると、決断した時には既に他の人に購入されてしまっていた…なんてことも珍しくありません。もちろん、家の購入は急いで行うものではありませんが、他にも購入を検討している人がいるということも頭の隅に置いておき、きちんと決断できるような体制を作ってから物件選びを始めるのがオススメです。そうすれば、好みの物件を見つけた時に、きちんとあなたの意志で決断することができるようになるはずですよ！
