新築時に考えておきたい!「花粉症対策を考えた家づくり」のポイントについて!

今回は、新築戸建て住宅の購入をご検討中の方のため、新築時に考えておきたい『花粉症対策』のポイントについてご紹介していきたいと思います。

花粉症は、日本人の国民病とも言われており、なんと日本人の2人に1人は花粉症を患っていると言われているほどです。この花粉症に関しては、スギ花粉やヒノキ花粉が有名で、毎年2月頃から5月頃にかけて、鼻がむずむずする…目がかゆくて仕方ない…などと言う症状に悩んでしまう方も多いのではないでしょうか?特にひどい花粉症になると、微熱などの風邪のような症状が常に続いてしまい、日常生活やお仕事にまで悪影響を及ぼしてしまう…なんて話も少なくありません。

こういった事情もあり、花粉が舞い散る季節はなるべく外出を控えたい…と考えている方も多いことでしょう。しかし、こういった花粉症に関しては、「家の中の花粉症対策」をしっかりしておかなければ、せっかくリラックスできるはずの自宅でも、常に花粉に悩まされてしまう…なんてことになるのです。
そこでこの記事では、花粉症を持っている方が新築戸建て住宅の購入を検討した際、ぜひ検討しておきたいポイントについてご紹介します。

開口部に行うべき花粉症対策

近年では、高気密・高断熱の家なるものの人気が非常に高くなっています。しかし、いくら高気密な家だとは言っても、さまざまな場所に開口部があるのは事実です。例えば、家の中でも毎日家族が出入りする玄関部分は花粉の侵入口になってしまいますし、換気扇も何の対策もしなければ花粉が入ってきてしまいます。

そこで、花粉症対策を考えた家づくりを行うのであれば、こういった花粉の侵入口に何らかの対策を行っておくことが重要だと考えておきましょう。

玄関部分の対策

まずは、玄関部分に行っておきたい花粉症対策からです。住宅の花粉症対策を検討した場合、最も課題となるのが外から帰ってきた人に付着した花粉を、どうやって玄関でシャットアウトするのか?という問題でしょう。

まず考えておきたいのが、外からの空気が家の中に侵入しないように、玄関に換気装置を設けるという対策です。こうすることで、玄関部分から侵入した花粉が家の奥にまで入り込むのを防ぐ事が可能になります。また、空気清浄機や除湿器などを設置することも有効な対策になりますので、こういった小型電気製品を稼働させる事ができるように、玄関にいくつかのコンセントを用意しておくのもオススメです。

最近では、玄関の天井部分などに設置できるエアシャワーを複数のメーカーが販売しています。したがって、ひどい花粉症にお悩みの方で、できるだけ家の中に侵入する花粉を防ぎたい…と言う方は、こういった設備を導入するのもオススメです。ただし、玄関にエアシャワーを設置するには、それなりに広いスペースを必要としますので、家を建てる段階から業者と相談しておかなければいけません。
他には、玄関部分に上着を掛けられるスペースを用意するなど、多くの花粉が付着した衣服を室内に持ち込まないようにするという対策も有効です。

換気扇部分の対策

次は換気扇部分の花粉症対策に関してです。換気扇と花粉症の関連性をあまり感じない人も多いと思いますが、実はこの開口部に対策を施すことも意外と重要だと言われているのです。

換気扇の花粉症対策としては、一般的な換気扇を導入するのではなく、全熱交換器タイプにするという手段になります。そうすると、高性能なフィルターが取り付けられているため、換気扇部分から侵入する花粉やPM2.5の侵入を防ぐことができるようになるのです。
全熱交換器は、換気することで失われてしまうはずの空気の無駄(温度や湿度)をできるだけなくすことを目的とした省エネ設備です。基本的に、住宅の気密性を向上させるために導入されるのですが、その高性能さから花粉の侵入なども防げて一石二鳥な換気扇になります。

花粉症対策を考えるなら間取りに注意

次は、住宅の間取りと言う視点から花粉症対策を考えてみましょう。近年流行している間取りと言えば、ご家族が集まれるリビングを広く取り、また家族の表情がいつでも確認できるように、リビング階段などを望まれる方が非常に多くなっています。しかし、『花粉症対策』という視点で考えると、こういった間取りは少し危険だと言えるのです。

ここでは、ひどい花粉症に悩まされている方が、注意しておきたい間取りの弱点について簡単にご紹介しておきます。

リビング階段の注意点

上述したように、開放感がある事や、ご家族とのコミュニケーションが容易になるなどと言う理由で、リビング階段の人気が非常に高くなっています。しかし、花粉症対策の面から考えると、リビング階段は少し注意が必要だと言えるのです。

例えば、多くの住宅では二階部分に個室を設けるという間取りになっています。そのため、お子様が学校から帰ってきた際、個室がある2階に行くためには、必ずリビングを通り階段に向かうという動線になるのです。そうすると、どのような危険があるでしょうか?
花粉が多く舞っている時期であれば、衣服やかばんなどに花粉が付着しており、その状態でリビング階段の上り下りをすることで、リビング内に花粉をまき散らしてしまう結果になるのです。開放感があり、家族間のコミュニケーションがとりやすいというのは非常に大きなメリットになるのですが、『花粉症対策』という視点で見ると明確な弱点になってしまいます。

したがって、長年酷い花粉症に悩まされている…と言う方であれば、リビングと階段は分けた構造にしておくのがオススメです。

洗濯物を干すスペースに注意

一般的な戸建住宅では、庭や2階のベランダスペースを洗濯物を干すスペースとして活用します。しかし、花粉が多く舞う時期になると、室内の空きスペースで洗濯物を干すという方が多いのではないでしょうか?

しかし、洗濯物の室内干しは、部屋の湿度を高めてしまい、ダニやカビなどの害虫の繁殖に適した状態を作ってしまう危険があるのです。したがって、これから「花粉対策も考えた家を建てる!」と考えている方は、ベランダとは別に、花粉が増える時期に適した洗濯物を干せるスペースを確保しておくのがオススメです。例えば、日差しが良く入り洗濯物が早く乾くよう間口を広くとったスペースを作ったり、花粉対策となるサッシを導入するなどと言った方法が考えられます。他にも、浴室などに乾燥暖房機能をつけておくなどと言った方法も非常にオススメです。
このような対策を行っておけば、外に洗濯物が干せない時期でも、害虫の繁殖を防ぎ、部屋干しで問題となる生乾きのニオイなどに悩まされることも少なくなります。

高気密住宅を選ぶ

間取りとは違いますが、花粉症対策を考えた場合、高気密住宅を選択することで、従来の家よりも高い花粉症対策効果が得られると言われています。高気密住宅では、24時間換気システムが整っていますので、窓などで換気しなくても快適な室内の空気を保ってくれるようになっています。

また、気密性が高いということは、家自体に隙間が少ないということであり、隙間風で花粉が侵入してくる…なんて心配が少なくなるのです。現在の技術では、リフォームで高気密住宅にすることが難しいですので、これから家を建てる方は、多少コストが高くても、最初から高気密住宅を選択するのがオススメです。

まとめ

今回は、これから新築一戸建ての購入をご検討中の方のため、花粉症対策も考えた家をつくるためにおさえておきたいポイントについてご紹介してきました。

冒頭でもご紹介したように、現在では日本人の二人に一人は花粉症を患っていると言われるほどで、花粉症はまさに国民病と言っても良いものになっていると思います。多くの方は、外出した際に、目のかゆみやくしゃみなどに悩まされる問題と考えているかもしれませんが、最もつらいのは自宅にいるのに花粉症の症状に悩まされてしまう…と言うものだと思います。
当たり前のことですが、非常に微細な粒子である花粉は、家の小さな隙間から室内に侵入してしまい、本来はリラックスできるはずの自宅でもくしゃみや目のかゆみに悩まされてしまう…という状況が少なく無いのです。特に、近年人気の間取りなどは、花粉症対策という視点から考えると、決して有効とは言えない…と言う場合も多く、ひどい花粉症に悩まされている方にとって、住んでみると前の家よりも花粉症が酷くなった…なんてことになりかねないのです。家を建てる時には、建物の外観デザインや間取りばかりを気にする方が多いのですが、実際に住んでみた時にどんなデメリットがあるのかもしっかりと検討しておかなければいけません。

現在、ひどい花粉症に悩まされている…と言う方であれば、この記事でご紹介したような内容をしっかりと頭に入れて、できるだけ花粉が侵入しない家を目指しましょう。