夏本番を迎える前に!エアコンのお掃除と動作確認を忘れずに!

今年もどんどん気温が高くなってきていますし、すぐにエアコンのお世話になる時期がやってきますね。多くの方は、6月に入り梅雨のジメジメを解消するため、エアコンの除湿機能から使い始めるなんて場合が多いと思うのですが、冬場からしばらく使用していなかったエアコンを作動させると、「何か変なにおいがする…」なんてケースが非常に多いです。

これは、エアコン内に溜まったホコリやゴミ、カビなどが原因で引き起こされる現象なのですが、冬のエアコンの使い収めの時などに、きちんと通気運転などを行っていない場合、どうしても嫌なにおいが残ってしまう訳です。したがって、本格的な夏場を迎える前に、きちんとエアコンのお掃除をしておくのがオススメですよ。特に、夏場に入ると、エアコン業者の繁忙期となるため、万一故障していたとしても、すぐに修理に来てもらえず、しばらくエアコンのない生活を強いられてしまう…なんて危険があるのです。

そこでこの記事では、夏本番を迎える前、皆さんが行っておきたいエアコンに関する準備についてご紹介していきます。

エアコンクリーニングは6月がオススメ!

それではまず、快適にエアコンを利用するため、エアコンクリーニングをしようと思った場合、いつの時期が良いのかについてご紹介しましょう。みなさんは、エアコンのお掃除はどの時期にするのが良いと思っていますか?本格的に冷房が必要になる直前の7月ですか?それとも、夏が終わってしばらく使用を控える10月頃でしょうか?実は、エアコンのクリーニングに最も適していると言えるのは、梅雨真っただ中の6月なのです。
ここでは、なぜエアコンのお掃除を6月にすませておくのが良いかを簡単にご紹介しておきます。

カビの繁殖やハウスダストを防げる!

エアコンをつけた際に「何か嫌な臭いがする…」というのは、エアコン内部に溜まったホコリやゴミ、カビが原因です。特にカビに関しては、嫌なにおいをまき散らすだけでなく、胞子を人間が吸い込むことで健康被害を引き起こしてしまう危険まであるのです。
そして、カビというものは高温・高湿を好みますので、梅雨時期はカビの繁殖に非常に適しています。外観上綺麗なエアコンだとしても、普通のお掃除では手が届きにくいドレンパン(フィンの下にある皿状の部品)やルーバー(吹き出し口)などの内部には、汚れが溜まってしまっており、カビの繁殖を助ける栄養源になってしまうのです。したがって、カビが発生しやすい6月を目途にクリーニングしておけば、夏も冬も快適なエアコン生活を送ることができるようになるわけです。

夏の終わりの掃除となると、それまでに溜まってしまった汚れやカビがある状態で、冷房をフル稼働させてしまうことになります。そのため、夏場の室内は隅々まで汚れた空気をまき散らすことになってしまい、家の中にハウスダストが充満してしまうのです。このハウスダストは、免疫の低い子どもや高齢の方、アレルギー体質の方にとって非常に恐ろしいものですので、本格稼働させる夏前にクリーニングするのがオススメです。

余計な出費を防ぐ事ができる

エアコンをお掃除せずに使用している場合、エアコンフィルターが目詰まりしてしまっています。そして、目詰まりした状態のまま稼働させると、冷暖房の効率が落ちてしまいます。環境省が公表しているデータによると、エアコンフィルターの目詰まりを取り除くだけで、「冷房時・・・約4%」「暖房時・・・約6%」も消費電力を削減できるそうです。夏場は、エアコンの稼働が激しくなり、電気代が気になる時期でもありますので、余計な電気代がかからないようにお掃除しておくのが良いわけです。

また、専門業者にエアコンクリーニングを依頼する場合、夏や冬場などの繁忙期を外すことで、クリーニング費用を安く抑えることも可能です。上述したように、7月~8月はエアコンの故障などが増えますので、エアコン業者の繁忙期になってしまいます。そのため、予約がなかなか取れなかったり、料金が割高に設定されていたりするのです。ハイシーズに入る前の梅雨時期であれば、比較的安くクリーニングを依頼できますので、家計への負担も少なくなります。

エアコンの基本的な掃除方法

それではここからは、実際にエアコンのお掃除をしようと思った時、どのようにすれば良いのかについてご紹介していきましょう。エアコンのお掃除と聞くと、フィルターを外して洗うだけ…とイメージする方が多いのですが、実はカビやホコリ、ゴミなどをきちんと取り除くには、いろいろな場所のお掃除が必要になるのです。

ここでは、家電の王様パナソニックの公式サイトを参考に、エアコンのお掃除方法をご紹介しておきます。

前面パネル

エアコンの前面を覆っているパネルに関しては、ほとんどの機種で取り外すことができるようになっています。まずは、この前面パネルを本体から取り外し、清潔な雑巾などで拭きましょう。そして、以下で紹介する内部のお掃除が終わってから再度取りつけましょう。

エアフィルター

次はエアコンフィルターです。上述したように、エアコンの使い心地や電気代を左右するものですのできちんとお掃除しましょう。小まめにフィルター掃除をしている場合であれば、掃除機などで表面の埃を吸い取ればOKです。しかし、汚れがひどくこびりついている場合には、薄めた中性洗剤などで浸け置き洗いまでしておきましょう。
なお、浸け置き洗いしたフィルターは、しっかりと乾燥させてから取り付けて下さい。湿った状態のまま取り付けると、カビの原因になります。

本体内部

エアコンフィルターを外した本体内部(アルミフィン部分)に汚れやカビが付着している場合も多いです。使用しているエアコンが内部クリーニング機能搭載モデルであれば、内部クリーニング運転をしてください。汚れがひどい場合は、この運転を行っても、臭いが軽減されない…かび臭いにおいがする…なんて場合があります。この場合は、専門業者によるエアコンクリーニングがオススメです。

ルーバー

エアコンの縦羽部分は「ルーバー」と呼ばれます。ルーバーは、隙間が狭く、掃除機などが届きませんので、柔らかい布を使用してからぶきするようにしましょう。

エアコン本体

エアコン本体も雑巾などで拭いておきましょう。本体のお掃除については、そこまで難易度も高くありませんが、細かな溝などがあったり、しつこい汚れがこびりついていたりしますので、しっかりとお掃除しましょう。汚れがひどい場合は、ぬるま湯を含ませた布を良く絞って拭いたり、掃除ブラシなどを使用するのもオススメです。なお、専門業者に依頼すれば、全ての作業を行ってくれます。

上記のようなエアコンのお掃除が完了すれば、室温よりも3度程度低く設定して冷房運転をしてみましょう。吹き出し口に手を当てて冷たい風が出てくれば問題ありません。

室外機のお掃除もお忘れなく!

エアコンのお掃除で見落とされがちなのが室外機です。室外機は、屋外に設置されていますので、汚れが溜まりやすいユニットと考えましょう。室外機に汚れが溜まってしまうと、排熱がスムーズにいかなくなって余計な電気代がかかってしまったり、過負荷で突然の故障を招いてしまう…なんてことがあるのです。エアコン本体に比べて、あまり目につかないユニットになることから、お掃除が見落とされがちなのですが、1シーズンに1回程度は汚れを確認し、必要であればお掃除してあげましょう。

室外機は、本体部分が汚れてしまい外観上あまり好ましくなくなってしまいますので、水で濡らした雑巾などで拭いてあげると良いでしょう。雨ざらしでも耐えられるような設計になっていますので、水などは問題ないのですが、ホースで強く水をかけるのは厳禁です。また、室外機の裏側にある「フィン」と呼ばれる金具にホコリが溜まりやすいので、この部分のお掃除もしてあげましょう。ただし、強くこすってしまうと歪んでしまい、故障や破損につながりますので、ブラシなどで優しくこすって汚れを落としましょう。どうしても汚れが落ちない場合は、専門業者にクリーニングしてもらうのがオススメです。

エアコンは、上記のようにいろいろなパーツのお掃除をしてあげなければならないと覚えておきましょう。なお、エアコンのパーツ全ての中でも、フィルターのお掃除が最も頻繁に必要です。最近では、フィルターの自動お掃除機能が搭載されている機種があるのですが、そうではないエアコンを使用している場合、2週間に1度のフィルター掃除が目安と言われています。
フィルターが汚れてしまうと、室内の空気も汚れてしまいますし、余計な電気代がかかってしまうなど、何も良いことはありません。小まめにフィルターお掃除をしておけば、1回1回はそこまでの手間はありませんし、2週間に1度を目安にしましょう。

まとめ

今回は、現代社会に欠かせない設備となっているエアコンのお手入れについてご紹介してきました。梅雨時期になると、気温が上がりますし、湿度が高いことからエアコンのお世話になる機会が増えてきます。しかし、エアコンの使い始めの時には、「何か嫌な臭いがする…」なんて経験がある人が非常に多いと思います。このニオイは、エアコン内部に溜まっているカビや汚れが原因で、エアコンから吐き出される空気も汚れれてしまっているのです。

つまり、単に「臭いが…」という問題だけでなく、最悪の場合、ご家族の健康に悪影響を与えてしまう危険まであるのです。したがって、これから迎える夏に向けて、そろそろエアコンのお手入れの事も考え始めてはいかがでしょうか!