不動産をできるだけ高く売りたい!不動産売却前に知っておきたいコツと失敗しないためのポイント

今回は、あなたが所有している不動産の売却を検討した際に、できるだけ高く売るためにおさえておきたい基礎知識をご紹介したいと思います。

不動産の売却に関しては、家族が増えた、子供が独立した、転勤することになったなど、さまざまな理由で「マイホームの住み替え」が必要になった時などに検討するものだと思います。もちろん、不動産売却は人それぞれ異なる理由が存在すると思うのですが、誰もが考えることは「できるだけ高く不動産を売却したい!」ということでしょう。

しかし、一般の人からすれば、不動産の価値を決めるポイントなどが分からないことから、業者の言いなりになってしまい、本来の価値よりもかなり安く買いたたかれてしまう…なんてことも珍しくないと言われています。そこでこの記事では、「そもそも不動産の売却はどうやって行うのか?」ということや、不動産売却に失敗しないためにおさえておきたいポイントをご紹介していきます。

不動産売却の主な手法について

それではまず、不動産を売却したいと考えた際、「どこに相談すれば良いのか?」ということについて簡単にご紹介しておきましょう。不動産を売却する方法としては、主に以下の2つの手段が考えられます。

  • 不動産会社に仲介を依頼する
    まず一つ目の方法としては、不動産会社に売却を相談し、その不動産会社に広く買主を探してもらうという手法になります。不動産会社は、売却の相談があった際、インターネットなどに広告を出し、買主を探してくれます。もちろん、すぐに買主があらわれるとは限らず、基本的には買主が決まるまでに数カ月程度かかるのですが、広く買主を募集することができるため、適正価格で売却できる可能性が高くなると言われています。
  • 不動産会社に買い取ってもらう
    次は、不動産会社自体に買主になってもらうという手法です。不動産会社は、再販などを目的として不動産を買い取っている会社も多いです。ただし、不動産会社は再販によって利益を出さなければいけないため、基本的には市場相場よりも割安な価格になってしまうことが多いです。しかし、すぐに買主が見つかると言う点で、売却を急いでいる方にとっては非常に助かる売却方法になると思います。

不動産の売却を検討した際には、上記のような手段が考えられます。基本的に「何らかの理由で売却を急いでいる…」という方以外は、買主を仲介してもらうという方法の方がより高く売却できる可能性があると思います。
注意が必要なのは、「自分は不動産売却に関しては素人だし、全て不動産会社に任せておけば良い!」なんて考えてはいけないということです。不動産会社は、「査定・募集活動・契約業務・引き渡し業務」など、不動産売却に関わるさまざまな手続きをワンストップで行ってくれるため、非常にありがたい存在と言えます。
極端に言えば、売主は何もしなくても不動産の売却が完了するわけです。しかし、不動産会社はあくまでも「買主を見つける」ということを重視しますので、「不動産を高く売る」という視点で考えれば、全てを任せるのは不十分だと考えておいた方が良いです。不動産を高く売るためには、さらなるコツが必要になりますので、以下に紹介するポイントを覚えておきましょう。

不動産を高く売るためのコツとは?

それでは、誰もが考える「できるだけ高く売却するためには?」について、皆さんがおさえておきたい不動産売却時のコツをご紹介していきましょう。

査定の際は、自分の意見もはっきりという

不動産会社に価格の査定を行ってもらう時には、「素人の自分が口を出すのはダメかな…」などと考えず、必ず売主としての自分の意見を言うことが大切です。

不動産会社の査定は、公平中立の立場から客観的な査定が行われるものだと考える方が多いのですが、不動産会社は営利目的の企業ですので、より自社にメリットがあるようにと考えて査定を行うと思っておいた方が良いです。不動産会社からすれば「売りやすい価格」で買主の募集をした方がメリットがあるのです。そのため、「査定はプロに任せた方が良い」などと考えて、自分の意見を言わずにいると、不動産会社主導で「売却しやすい価格」がつけられてしまうことになり、相場よりも割安で売却してしまうことになる危険があるのです。

こういった事態を防ぐためには、査定を依頼する売主としての意見や見解、希望価格など、はっきりと不動産会社に伝えなければいけません。そうすることで、「ある程度不動産の知識を持っているのだ」とアピールすることもでき、適正価格に近い査定を出してもらうことが期待できます。不動産に関して何も分からない…というのであれば、インターネットなどできちんと調べておきましょう。

時間に余裕をもって売却をする

どのような物の売却時でも、差し迫った事情があり「とにかく早くに買主を探さなければならない…」なんて状況になれば、高く売るために時間をかけることもできませんし、買主側から価格交渉を持ち掛けられやすいというデメリットが生じてしまいます。また、買主が決まるまでは「本当に買い手がつくのか…」と不安な日々が続き、ストレスも溜まってしまうことでしょう。

もちろん、人それぞれ状況がありますので、絶対に時間に余裕が持てるというわけではないと思いますが、可能であれば売却期間として半年程度の期間を予定しておくなど、時間に余裕をもって売却を依頼するのがオススメです。

どうしても早く売りたい場合の注意点

急な転勤、金銭的な問題など、どうしても急いで売却しなければならない…などと言った状況も考えられるでしょう。そのような時には以下の点に注意しておきましょう。

  • できるだけ見栄えを良くしておく
    急いで売却したい場合には、室内をできるだけ整理して、内見時の見栄えを良くしておくことが大切です。購入希望者からすれば、整理されていない状態を見てしまうと、住宅のメンテナンスなどが行われていないのでは…などと不安になってしまいます。可能であれば、内見前に引っ越しを済ませて、ハウスクリーニングなどを依頼し、即入居できる状態にまで回復させておくのが高く売るコツです。
  • 「売り急いでいる」という雰囲気を出さない
    上述したように、不動産会社は営利目的の会社ですし、依頼者に「売り急いでいる」という雰囲気があれば「価格交渉ができる」と考えてしまうものです。したがって、売り急いでいる時ほど、その様子は表に出さず、余裕のある雰囲気を見せておいた方が良いです。不動産売却というのは、「心理戦」も重要になりますので、弱みに付け込まれないようにするのも大切です。

まとめ

今回は、不動産売却を検討した際に、できるだけ高く売るためにおさえておきたいポイントについてご紹介してきました。不動産の売却を行う時には、誰もが「できるだけ高く売りたい!」と考えるものです。しかし、一般の人からすれば、何をもって査定を行っているのかなどイマイチ分かりませんし、専門家である不動産会社に提示された『価格』が適正価格なのだろうなと考えてしまうことでしょう。

皆さんに覚えておいたほしいことは、公平中立な立場で不動産の査定が行われていると考えるものですが、依頼した業者によってはそうではない場合があるということです。不動産会社というものは、営利目的の会社ですので、当然自社のメリットも考慮したうえで不動産の査定を行うものです。そのため、「売り急いでいる」という雰囲気を見せたり、「何の知識も持っていない」なんて姿を見せてしまうと、「価格交渉ができそうだな」と考えられてしまうものなのです。

不動産売却時には、この記事でご紹介した内容に注意して、不動産会社との交渉を進めるようにしましょう。