誰でも手軽にできる自宅の防犯対策!効果的な防犯グッズとアイデアについて!

新築戸建て住宅の購入を検討している場合、空き巣や強盗に狙われるような家にはしたくない…と誰もが考えると思います。それでは、さまざまな住宅がある中で、空き巣や強盗に狙われてしまう家はどのような条件なのでしょうか?こう聞かれると「お金持ちの家が狙われるものでしょ!」「うちは高価な物なんてあまりないし大丈夫!」なんて考えてしまう方も多いのではないでしょうか?確かに、どうせ空き巣に入るのであれば、高価な物品が多い家の方が良いと考えられますが、実は空き巣犯は発見されるリスクの方が重要で「防犯対策をしているかどうか」が重要になるのです。どれだけお金持ちの家でも、捕まっては意味がありませんし、当たり前と言えば当たり前ですね。

これは、セキュリティ対策が万全なマンションよりも戸建が空き巣に狙われやすいのと同じ理屈です。空き巣犯は馬鹿ではありませんし、何の対策もなされていない家がたくさんあるのに、わざわざ防犯対策をしている家を狙ったりしないわけです。この理屈が理解できれば、少しの防犯対策を行うことで、空き巣犯から格段に狙われにくくなるという理屈も分かっていただけると思います。
そこでこの記事では、これから新築戸建ての購入を検討している方や、既に戸建住宅に住んでいる方、両方に向けて、誰でも手軽に行うことができる自宅の防犯対策についてご紹介します。

手軽に導入できる防犯対策アイテム

新築時に考えておきたい防犯対策について!戸建て住宅は空き巣に狙われやすい?」という記事でもご紹介していますが、空き巣犯というものは、「なるべく目立たないように、また短時間で仕事を終えたい!」と考えるのが普通です。中には、白昼堂々と押し込み強盗をするような輩もいますが、基本的には夜間などに目立たないように侵入しようとするものなのです。

したがって、こういった泥棒に狙われないようにするためには以下のような対策を施しておくのが有効だと考えられます。

  • 敷地に入ると目立ってしまうような仕掛け
  • 侵入に時間がかかってしまうような仕掛け

非常に単純な対策ですが、空き巣犯に対して上記のような防犯対策を行っていると示すことが抑止力につながると考えられます。特に、空き巣犯のほとんどは、事前に入念な下見を行うと言われていますので、その際に「防犯対策がなされている家」という印象をつければ、それだけで侵入対象から外される可能性が高くなると考えられるのです。
以下で、上記のような防犯対策を手軽に行うことができるアイテムをいくつかご紹介しておきます。

屋外照明

空き巣などのセオリーは、夜間の留守中に侵入するというものだそうです。したがって、この対策としては、屋外照明を取り付けるという方法が有効です。ただし、屋外照明にも、以下の2つのタイプがあります。

  • 人感センサーライト
    名称から分かるように、人が近づいたことを感知して、自動的にライトを点灯させる照明になります。夜間に突然ライトが点灯すると、思っている以上に目立ちますし、泥棒からすれば最悪の事態と言えます。このタイプを設置する場合、家の前の道路を歩いただけで点灯するような設定にすることで、敷地内に侵入することすらさせずに戦意喪失をさせることが期待できます。
  • 夜間常時点灯式照明
    このタイプは、一定以上暗くなるとライトが点灯するという照明器具になります。家の周囲を明るく保っておけば、周囲から目立ちますので、空き巣犯などの侵入を防止できます。常時点灯式は電気代が気になる…なんて方もいますが、最近ではソーラーパネルが付属されていて、電気代が一切かからないタイプも登場しています。

上記のような屋外照明は、自分でも簡単に取り付けることが可能なうえ、夜間の防犯対策としては非常に効果的だと言われています。
ただし、防犯効果の威力を発揮するのは夜間だけで、昼間は何の役にも立たないと言う点は注意です。死角が多い住宅などであれば、明るい時間帯に空き巣被害に遭ってしまう…なんてことも少なくありませんし、屋外照明だけで防犯対策が万全だとは考えない方が良いです。

死角に防犯砂利を敷く

周辺道路などから死角になっている場所に、大きな窓などがあれば空き巣犯に狙われてしまう恐れがあります。したがって、こういった場所には『防犯砂利』と呼ばれるものを敷き詰めておくことがオススメです。防犯砂利の上を人が歩くと、80dB近い大きな音が発生しますので、周囲に侵入がバレてしまう恐れがあるのです。防犯砂利は、静かに歩いても大きな音が鳴るということを空き巣犯のほとんどは知っていますので、敷地内に防犯砂利がまいてある住宅は狙われにくくなります。

ただし、このタイプの防犯対策は、周囲に自分の犯行が気付かれないように侵入する『空き巣タイプ』の泥棒にしか通用しません。
近年では、工事業者などを装って、白昼堂々侵入を試みるような空き巣が増えていると言われていますので、注意が必要です。脚立などをカモフラージュで立てておけば、ご近所さんも留守中に工事を依頼しているのだと勘違いし、窓を破って侵入されてしまう…なんてこともあるようです。つまり、防犯砂利で「防犯対策は完璧!」というわけではありません。

防犯カメラを設置する

予算に余裕があるのであれば、防犯カメラを導入するのが非常に効果的です。近年では、ネット通販などでかなり安価なセットが販売されるようになっていますし、自分で設置することができるような方であれば、そこまで大きな負担にはならないと思います。

空き巣犯などは、自分の犯行の証拠が残ってしまうのは困りますし、防犯カメラが設置されている住宅は基本狙いません。したがって、泥棒などの被害を抑止する効果は非常に高いと考えられるでしょう。なお、家の周囲すべてを録画できるようするためには、それなりの数のカメラが必要になり、コスト負担が大きくなります。したがって、いくつかダミーカメラを混ぜて、コストを落とすことを考えるのがオススメです。

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窓破り対策

戸建住宅での空き巣の侵入口は、ほとんどの場合『窓から』だそうです。つまり、侵入するための窓を破るのに時間がかかるような対策を行っておくことが、非常に有効な防犯対策になるわけです。

新築住宅を購入する場合には、空き巣犯の侵入口となりそうな場所や狙われやすい大きさの窓に関しては、防犯ガラスを導入するのが最もオススメです。防犯ガラスの中には、大人の男性がバールなどで思いっきり叩いたとしても割れないようなものがありますので、空き巣犯が侵入を諦めるまで耐えてくれるわけです。既存住宅でも、窓ガラスを防犯ガラスに交換するのが最もオススメですが、コスト的な問題もありますし、ホームセンターなどで販売されている防犯フィルムを張り付けるでも良いと思います。

他にも、窓破りをされそうになった際、大きなブザー音が生じる窓用の防犯センサーなども販売されていますので、こういったアイテムを窓に取り付けておくことで、侵入犯を撃退することも可能でしょう。どういった対策を施すかは、かかるコストなども総合的に考えて選択すると良いでしょう。

関連記事:防犯ガラスの基礎知識。家族の安全を考えた場合、窓は防犯ガラスの方が良い?

泥棒から自宅を守るための効果的なアイデア

最近では、さまざまな防犯アイテムが簡単に手に入るようになっていますし、何の防犯対策もしていない…なんて方がいれば、上を参考に導入してみてはいかがでしょうか。さらに、泥棒から自分たちを守るために、普段の生活をちょっと変えるだけで格段に狙われにくい家にすることができると言われています。以下でいくつかの対策をご紹介しておきます。

テレビや電気をつけて外出する

これは、昔から空き巣などに狙われにくくする対策として有名です。空き巣などは、留守の家を狙うものでので、テレビやラジオ、電気などをつけておくことで、人がいると見せかけるという手法になります。実は、侵入犯罪に関しては、その7割以上が『空き巣』というデータがあるそうですので、「家に人がいるよ!」というアピールは非常に効果的だと言えるでしょう。
なお、この話を聞いて、玄関の屋外灯だけをつけておくという方がいるのですが、家の中の電気がすべて消えていては意味がありません。空き巣対策などとして行うのであれば、家の中の一室の電気をつけておくようにしましょう。

ご近所と良い関係を保つ

近年では、近所にどういう人が住んでいるのか全く分からない…なんてことが増えていますが、防犯の事を考えると、ご近所さん同士の関係が良い方が絶対に安全です。会った時には必ず挨拶をするなど、ご近所がみな顔見しりと言った感じに良い関係を築けていれば、お互いがお互いの留守中を見張りあうことができますので、効果的な防犯対策になるのです。

家の近くを歩いている人に声をかける

上述しましたが、空き巣犯などは、犯行の前に必ず下見をするそうです。したがって、家の周りを歩いている見知らぬ人を見かけた場合、積極的に声をかけるという行為が防犯対策として有効だと言われています。空き巣犯などは、人に声をかけられると、「顔を覚えられた…」と考えてしまうため、その周辺での犯行を諦める可能性が高いと言われています。
見知らぬ人を近所で見かけた時には、大きな声で挨拶するなど、ご近所さん全員で行えば、周辺全体の安全性が高まると考えられます。

まとめ

今回は、自分たちでも可能な、手軽に導入できる家の防犯対策についてご紹介してきました。マンションなどの集合住宅であれば、オートロックや防犯カメラなど、建物自体のセキュリティが非常に高いため、それぞれの居住者が個別に防犯対策を行うような必要はあまりありませんよね。もちろん、こういった防犯対策は、家賃に含まれているわけですので、タダで行ってくれているわけではありませんよ。

戸建住宅に関しては、こういった防犯対策に関して、全て自分たちで考えて、必要な防犯グッズを用意・設置しなければならないのです。特に、立地や建物の構造などによって必要な防犯対策なども変わってしまいますので、どのような対策を行えば良いのかすらイメージできない…なんて方も少なく無いでしょう。
したがって、新築戸建て住宅を購入する場合には、建物の外観の美しさや間取りにばかりこだわるのではなく、安全に生活していくための防犯対策についても不動産会社や施工会社としっかりと話し合っておく必要があると考えておきましょう。